2023/07/16 14:11

このところ、役者絵団扇、まめ番傘(木挽町広場にて販売)、太刀下緒スマホホルダー(新橋演舞場売店販売)など、なかなかに、良いお値段の商品を、続けて発表いたしております。

タイミングとしては、たまたまなのですが、私たちも新しいことへの挑戦に、些かドキドキいたしております。

 

これらの商品に共通するのは、すべて、私たち「小道具」の仕事に関わってくださっている、職人さんや、業者さんの手によるものだということ。

 

歌舞伎の舞台には、実にたくさんの小道具が必要なのですが、その多くは、現在は作るのが難しいもの、作れても以前のように安価な価格で購入できないものばかりです。

 

せめて、今、この令和の時代に、ぎりぎり生き残った技術を、次の世代に繋ぐためにはどうしたらよいのか?

私たちは、そうした技術が使われている「もの」の魅力を多くの人たちに知ってもらい、また、その技術が使われている商品を開発することで、新しい需要を生み出すことが、解決の糸口になるのではないかと考えました。

 

利益を上げるだけが、目的でもないのです。

これ、なんだろう?

そう思って、見ていただくだけでも、なにかきっと届くはず。

 

浮世絵、団扇、和傘、組紐……

これらは歌舞伎のみならず、日本にとって大切な文化そのものです。

 

50年後にも、この技術が、生きた形で楽しまれている世界がありますように。

そんな思いで、私たちは、いつも「古く」て「新しい」ことにトライしていきたいと思っています。